「この家ってどっち?」在来工法とツーバイフォー工法の簡単な見分け方ガイド
マイホームの購入やリフォームを検討していると、「在来工法」や「ツーバイフォー工法」といった言葉を耳にすることがありますよね。
「自分の家がどっちの工法か知りたいけど、どうやって見分けるの?」
「見た目だけじゃ全然わからない…」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、専門的な知識がなくても、在来工法とツーバイフォー工法を見分けるための簡単なポイントを分かりやすく解説します!
在来工法とツーバイフォー工法の違いをざっくり理解しよう
見分け方を知る前に、まずは両者の違いをざっくりと押さえておきましょう。
在来工法(木造軸組工法):日本の伝統的な建築方法で、「柱」と「梁」を組み合わせて骨組みをつくる工法です。家の重さを柱で支えるのが特徴です。
ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法):北米から伝わった建築方法で、床・壁・天井を「面」として組み合わせ、箱のような構造で家を支える工法です。
見分けるポイント1:家の骨組みをチェック!
もし可能であれば、建築中の現場や、壁の中が見える場所でチェックするのが一番確実です。
在来工法:細い柱と梁が格子状に組まれているのが見えます。それぞれの部材が「点」で接合されているのが特徴です。
ツーバイフォー工法:柱や梁というよりは、面材(パネル)が組み合わさっているのが見えます。壁全体で家を支えているため、大きな木材が少ないのが特徴です。
「壁の中なんて見られないよ!」という方がほとんどですよね。では、完成した家で見分けるポイントを見ていきましょう。
見分けるポイント2:建物の「カタチ」を見てみよう
工法の違いは、建物の形にも現れます。
在来工法:柱と梁でできているため、間取りの自由度が高いのが特徴です。大きな窓や、複雑な形状の建物、屋根の形も自由に設計しやすいです。
ツーバイフォー工法:壁で家全体を支える構造なので、箱のような四角い建物が多くなります。また、壁で支える特性上、大きな開口部(窓など)を設けるのが難しい場合があります。
見分けるポイント3:リフォーム・増改築の時にわかる!
これは、家を所有している方ならではの見分け方です。
在来工法:柱と梁の骨組みがしっかりしていれば、壁を取り払って間取りを変えたり、増築したりすることが比較的容易です。
ツーバイフォー工法:壁が建物を支える構造なので、安易に壁を取り払うことはできません。もし壁を壊したり、増築したりする場合は、専門的な知識と綿密な構造計算が必要になります。
もしリフォームを検討していて、「この壁は壊せないと言われた…」という経験があれば、それはツーバイフォー工法の可能性が高いと言えるでしょう。
最後に:専門家でなければ、はっきり見分けるのは難しい
ここまでのポイントで、ざっくりとどちらの工法か判断できるかと思います。
しかし、最近では両方の工法の良いところを取り入れた家も増えています。
「やっぱり確実な情報が欲しい!」という場合は、住宅の設計図面を確認したり、建築したハウスメーカーや工務店に問い合わせたりするのが一番確実です。
この記事が、あなたの家の工法を知るきっかけになれば幸いです!