これで安心!止水板の施工方法を種類別に徹底解説
近年、集中豪雨や台風による浸水被害が増え、ご自宅や店舗を守るために止水板の設置を検討される方が増えています。
「止水板ってどうやって施工するんだろう?」「自分でできるのかな?」と疑問に思っていませんか?
この記事では、止水板の主な種類ごとに、それぞれの施工方法をわかりやすく解説します。
1. 設置型止水板(簡易型止水板)の施工方法
まずご紹介するのは、台風や豪雨の予報が出た時に、自分で設置するタイプの止水板です。これは、プロに頼まずとも、比較的簡単に施工できるのが特徴です。
準備するもの
止水板本体
(必要に応じて)電動ドリル、アンカー、接着剤など
養生テープ、タオルなど
施工方法
設置場所の掃除: 設置したい場所(玄関やシャッターの前など)のホコリやゴミをきれいに掃除します。隙間があると水の侵入を許してしまうため、この工程は非常に重要です。
固定方法の確認:
土のうタイプ: 土のう袋に水や砂を入れて積み重ねるだけなので、施工は不要です。
パネルタイプ: 設置場所に合わせて、パネルをはめ込んでいきます。専用の固定器具や接着剤で固定する場合もあります。
マグネットタイプ: 設置場所にマグネットや専用のレールを取り付け、豪雨時に止水板をはめ込むタイプです。
隙間を埋める: 設置後に隙間ができないよう、養生テープやタオルなどでしっかりと隙間を埋めます。
2. 後施工型止水板の施工方法
次に、建物の完成後に設置する、より本格的な止水板の施工方法です。これは、専門的な知識と工具が必要となるため、DIYではなく専門業者に依頼するのが一般的です。
施工の流れ
現場調査: 専門業者が現地を訪問し、設置場所の形状や状況を確認します。
レール等の取り付け: 玄関やシャッターの開口部に、止水板を固定するためのレールやフレームを、専用のアンカーやボルトでしっかりと固定します。
止水板の設置: 豪雨時にレールに沿って止水板をはめ込みます。
このタイプの止水板は、普段は取り外しておけるため、景観を損ねることがありません。
3. コンクリート打ち継ぎ止水板の施工方法
こちらは、建物の土台となるコンクリートの施工時に使う止水板です。建物の基礎部分から水の侵入を防ぐ、より専門的な止水板となります。
施工の流れ
型枠の設置: コンクリートを流し込むための型枠を設置します。
止水板の取り付け: 打ち継ぎ部分(コンクリートを後からつなぎ合わせる部分)に、止水板を取り付けます。
コンクリートの打設: 止水板を挟むようにコンクリートを流し込みます。
このタイプの止水板は、建物の基礎から水の侵入を防ぐため、非常に重要な役割を果たします。
まとめ:安全と安心のために、自分に合った方法を選ぼう
止水板には、ご自身で簡単に設置できる簡易なものから、専門業者による本格的な施工が必要なものまで、様々な種類があります。
ご自宅の状況や予算、そしてどの程度の浸水を想定するかによって、最適な止水板は異なります。
不安な点があれば、複数の業者から見積もりを取ったり、自治体の浸水ハザードマップを確認したりして、万が一の事態に備えましょう。