日野自動車 羽村工場:小型トラックとトヨタ車生産を担う一大拠点!
東京都羽村市に位置する日野自動車 羽村工場は、日野ブランドの小型トラックだけでなく、トヨタ自動車の重要な車両も生産している、まさに自動車産業を支える一大拠点です。豊かな自然に囲まれた多摩地域にありながら、最先端の技術で高品質な車両を日々生み出しています。
ここでは、羽村工場の歴史や生産車種、アクセス、そして今後の動向について詳しくご紹介します。
1. 羽村工場の歴史と役割:トヨタとの深い連携
日野自動車 羽村工場は、1963年(昭和38年)10月に操業を開始しました。当初から小型車の生産拠点として重要な役割を担っており、特にトヨタ自動車との業務提携が強化されてからは、トヨタブランドの車両生産も多く手掛けるようになりました。
トヨタとの連携強化: 1967年にはトヨタ車専用の「羽村第二工場」が完成するなど、トヨタグループにおける生産体制の一翼を担ってきました。
品質へのこだわり: 羽村工場で生産された車両は、米国の顧客満足度調査で度々高評価を獲得しており、その品質の高さが国際的にも認められています。
敷地面積は広大で、約75万m²(東京ドーム約16個分に相当)もの敷地を有しており、約3,370名(時期により変動あり)の従業員が働いています。
2. 羽村工場で生産される主な車両
羽村工場では、主に以下の車両が生産されています。
日野ブランドの小型トラック:
日野デュトロ: 小型トラックの主力モデルであり、物流を支える重要な車両です。
日野デュトロハイブリッド: 環境性能に配慮したハイブリッドモデルも生産されています。
トヨタブランドの車両(受託生産):
ランドクルーザープラド / ランドクルーザー250: 高い悪路走破性と耐久性で世界的に評価されるSUV。
ライトエース、タウンエーストラック: 小型商用車として幅広いビジネスシーンで活用されています。
過去にはFJクルーザーやハイラックスサーフ、ハイラックスなども生産していました。
羽村工場は、フレーム構造を持つ車両の生産において、トヨタグループの中核工場の一つとして位置づけられています。
3. 羽村工場の移管計画について(2026年4月1日付)
重要なニュースとして、日野自動車は2025年6月10日、羽村工場をトヨタ自動車に譲渡する契約を締結したと発表しました。この譲渡は2026年4月1日付で実施される予定です。
譲渡後も、羽村工場では引き続き日野デュトロやランドクルーザー250などの生産が継続されます。これにより、トヨタグループ全体での生産効率の向上と、フレーム構造車両の生産体制強化が図られます。
4. 羽村工場へのアクセス
羽村工場は、東京都羽村市緑ケ丘3丁目1番地1に位置しています。
電車を利用する場合:
JR青梅線「羽村駅」東口から徒歩約20~26分
JR青梅線「小作駅」東口から徒歩約16~27分
JR八高線「箱根ヶ崎駅」西口から車で約10分
バスを利用する場合は、「日野自動車北門」バス停が最寄りです。
車を利用する場合:
首都圏中央連絡自動車道(圏央道)「青梅IC」から約9~10分
周辺には「さくらモール」などの商業施設もあり、利便性の良い立地です。
5. まとめ:変わりゆく羽村工場と自動車産業の未来
日野自動車 羽村工場は、長年にわたり日本の自動車産業を支えてきた重要な生産拠点です。日野とトヨタの車両を生産し、その品質の高さは国内外で評価されてきました。
今後はトヨタへの移管という大きな転換期を迎えますが、引き続き小型トラックやSUVといった車両の生産を担い、日本のモノづくりと物流、そして人々の生活を支える重要な役割を果たしていくでしょう。