60代女性の結婚式お呼ばれ服装マナー|立場別の選び方と着こなしのヒント
60代を迎え、お子様やご親戚、大切な方の結婚式にお呼ばれする機会も増えてくるのではないでしょうか。「どんな服装で行けばいいんだろう?」「マナーはあるの?」と悩んでしまうこともありますよね。
年齢を重ねたからこそ似合う上品さや、品格を感じさせる装いは、若い世代にはない魅力です。今回は、60代女性が結婚式に参列する際の服装マナーを、立場別にご紹介します。人生経験豊かな大人の女性として、自信を持って素敵な一日を過ごすためのヒントを見つけてくださいね。
✨ 60代女性の結婚式服装、基本のマナー
どのような立場で参列するにしても、結婚式ではお祝いの気持ちと敬意を示す服装を選ぶことが大切です。
- 上品さと品格を重視: 露出の多い服装や、派手すぎる色・柄は避け、落ち着いた色合いで上品な印象を心がけましょう。
- 肌の露出は控えめに: 肩や胸元が大きく開いたデザインは避け、羽織りものなどで露出を調整するのがマナーです。
- 白は避ける: 花嫁の色である「白」のドレスやワンピースは避けるのが基本です。ただし、コサージュやバッグなどの小物で取り入れるのは問題ありません。
- 殺生を連想させる素材は避ける: アニマル柄やファー素材(フェイクファーも含む)、革製品などは、お祝いの席には不適切とされる場合があります。バッグや靴も、布製や合皮を選ぶのが無難です。
- フォーマルな装いを意識: フォーマルな場にふさわしい、質の良い素材や仕立ての服を選びましょう。
💖 立場別!おすすめの服装と着こなしのポイント
新郎新婦との関係性によって、ふさわしい服装の「格」が変わってきます。
1. 新郎新婦の「母親」として参列する場合
新郎新婦の母親は、ゲストをお迎えする「ホスト」側の立場です。最もフォーマルな装いが求められます。
- 服装:
- 黒留袖(くろとそで): 最も格式が高く、日本の結婚式では母親の定番衣装です。既婚女性の第一礼装であり、裾に縁起の良い柄が描かれ、紋が入っています。
- 色留袖(いろとそで): 黒留袖に次ぐ格で、訪問着よりも格上です。色柄が豊富で、最近は黒留袖以外を選ぶ方も増えています。
- フォーマルドレス・アンサンブル: 洋装の場合は、アフタヌーンドレス(昼の挙式・披露宴)やイブニングドレス(夜の披露宴)が基本です。落ち着いた色味のロング丈ドレスや、ジャケットとスカート・パンツのアンサンブル(スーツ)を選びましょう。光沢のある素材や、レース使いなどが上品さを引き立てます。
- 小物:
- バッグ: 小ぶりのフォーマルバッグ。布製や上品な革製(エキゾチックレザー以外)が良いでしょう。
- 靴: ストッキングを着用し、ヒールのあるパンプスを選びます。ミュールやサンダルは避けます。
- アクセサリー: 真珠のネックレスやイヤリングが定番で上品です。派手すぎないデザインを選びましょう。ブローチも華やかさを添えます。
- 着こなしのヒント:
- 洋装の場合、新婦のドレスの色と被らないように配慮するとより良いでしょう。
- 事前に新郎側のお母様と相談し、和装か洋装か、色合いなどを合わせると統一感が出て素敵です。
2. 新郎新婦の「親族」として参列する場合
叔母様や伯母様、いとこなど、親族として参列する場合も、ゲストよりは少し格上のフォーマルさが求められます。
- 服装:
- 訪問着(ほうもんぎ)・色無地(いろむじ): 和装であれば、訪問着や色無地が適しています。上品な柄や、落ち着いた色味を選びましょう。
- フォーマルドレス・セットアップ: 洋装では、丈が長めのワンピースドレスや、ジャケットとワンピース(またはスカート)のセットアップがおすすめです。落ち着いたネイビー、グレー、上品なボルドー、モスグリーンなどが人気です。光沢のある素材や、レース、刺繍が施されたデザインも良いでしょう。
- 小物:
- 母親の場合と同様に、フォーマルなバッグとパンプス、上品なアクセサリーを選びましょう。
- 着こなしのヒント:
- 母親の服装の「格」よりも控えめにするのがマナーです。
- 体型をカバーしつつ、エレガントに見えるようなAラインやIラインのシルエットがおすすめです。
3. 「一般ゲスト」として参列する場合
友人や会社の関係者など、一般ゲストとして参列する場合は、お祝いの気持ちを表す華やかさと、フォーマルさを両立させた服装を選びましょう。
- 服装:
- ワンピースドレス: 膝下丈~ミモレ丈のワンピースドレスが上品です。レースやシフォン素材、とろみのある生地など、質感の良いものを選びましょう。
- セットアップ・パンツスタイル: 上品な素材のトップスとワイドパンツ、またはテーパードパンツのセットアップも、スタイリッシュでおしゃれな選択肢です。足元はヒールのあるパンプスで女性らしさを忘れずに。
- ボレロ・ジャケット: ワンピース一枚ではなく、ボレロやショート丈のジャケット、ストールなどを羽織ると、露出も抑えられ、よりフォーマルな印象になります。
- 色味:
- ネイビー、深みのあるグリーン、ボルドー、ベージュ、グレー、上品なラベンダーなどがおすすめです。黒を選ぶ場合は、素材やデザインで華やかさをプラスしましょう。
- 小物:
- 小ぶりのクラッチバッグやチェーンバッグ、ヒールのあるパンプス。アクセサリーは、パールの他に、控えめなデザインのゴールドやシルバーも素敵です。
- 着こなしのヒント:
- 華やかさを添えるために、コサージュやブローチ、パールのアクセサリーなどをプラスすると良いでしょう。
- 体型が気になる場合は、締め付けの少ないデザインや、袖のあるデザインを選ぶと安心です。
💡 60代女性が「素敵に見える」着こなしのポイント
年齢を重ねたからこそ似合う、洗練された着こなしのコツをご紹介します。
1. 上質な素材と仕立てを選ぶ
安価な素材はシワになりやすく、安っぽく見えがちです。少々値が張っても、シルク、上質なウール、しっかりとしたレースやジャガード織りなど、品の良い素材を選びましょう。仕立ての良い服は、それだけで格段に上品に見えます。
2. 体型をカバーしつつ、シルエットにこだわる
締め付けすぎず、かといってだらしなく見えない、計算されたシルエットの服を選びましょう。
- Aライン: 体型カバー効果があり、エレガントな印象に。
- Iライン: スッキリとした縦長効果で、スタイルアップして見えます。
- 長めの袖丈: 二の腕が気になる場合は、七分袖や長袖、または袖にデザインのあるものを選びましょう。
3. カラーコーディネートで品格を出す
全体を3色以内にまとめ、落ち着いたトーンで統一すると、洗練された印象になります。
例えば、ネイビーのドレスにシルバーの小物、パールのアクセサリーといったように、色数を絞ることで上品さが増します。
4. ヘアスタイルとメイクも忘れずに
服装だけでなく、ヘアスタイルやメイクも重要な要素です。
- ヘア: きちんとまとめたヘアスタイルや、上品なアップスタイルは、フォーマルな場にふさわしい印象を与えます。
- メイク: ナチュラルだけど血色感のある、明るい印象のメイクを心がけましょう。
5. ストッキングは必須
どのような服装でも、結婚式では素足はNGです。必ず肌色のストッキングを着用しましょう。寒い時期には防寒対策として、厚手のストッキングやタイツを選ぶと良いでしょう。
まとめ:あなたらしい輝きで、お祝いの場を彩る
60代女性が結婚式に参列する際の服装は、マナーを守りつつ、ご自身の魅力が最大限に引き出されるような一着を選ぶことが大切です。新郎新婦の門出を祝う大切な日に、自信と笑顔で、あなたらしい上品な輝きを添えてくださいね。